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北広島町「でかけよぉや」豊平・芸北・卒業の日を迎えました。

北広島町の社会福祉協議会さんからの委託事業として

ボール運動教室「でかけよぉや」を、

14年にわたり、担当させていただいておりました。

今年度をもって、この事業が終了することが決まり、

豊平会場、芸北会場、それぞれ、本日、卒業の日となりました。

芸北地域は、北広島町の中でも雪の多い地域です。

今年は、例年よりも雪が多く、

家から出られなくなった方もあったようです。

今もクジラのように、真っ黒の雪が残っています。

 

それでも、この芸北地域の方々は、本当に明るいです。

そして、シナプソロジーなどをしても、

認知機能が、他の地域より高いのを感じます。

そして、我慢強い。

決して、自分のわがままを言うことなく、じっとこらえる。

お一人お一人が、力強く、自立されています。

それでなければ、厳しい自然環境の中で生きていけないのだと思います。

見習うところばかりです。

 

「でかけよぉや」の中で、

積極的にカラダを動かし、

積極的に笑い、

「よう教えてもろうた、笑わせてもろうた、ありがたい!」

と感謝してお帰りになります。

 

この「でかけよぉや」を終了することをお伝えした日も、

文句ひとつ言うこともなく、

「がまん、がまん、今までありがたかった!」

と、おっしゃったことが、胸に刻まれています。

 

この方々と、もっともっと、共に過ごしたかった。

もっともっと、お役に立ちたかった。

生きていく中でも、失う事が多くなる皆さんですから、

いつもそこにいて、待っていてあげられる、

安心できる「でかけよぉや」でありたかったな。

 

最後の卒業の日を迎え、

楽しかった日を思い出す一方で、

次にスタートする教室に、必ず参加してほしいことを伝える。

これからの人生を、楽しく元氣で、

やりたい事をやって生きていただかなければ、

「でかけよぉや」を続けてきた意味が、半分になる。

 

「淋しいけど、がまん、がまん!」

「先生も、元氣でおってね!」

そう声をかけて下さるみなさんに、なんと応えたらいいのか。

 

今生の別れではないけど、

今生の別れになるかもしれないことは、みんなどこかで思っている。

芸北は、まだ桜は咲いていない。

皆さんを、きちんと「卒業」に導けただろうか?

答えはないな、と思う。

 

自分たちを振り返る時、

こんな風に、「がまんする」ということを、

美学だとは思わないけれど、

私たちは、忘れてはいけないのではないだろうか。

 

Hiromi