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父の股関節を治し、父に勇気をくださった先生の訃報

2013年9月父は変形性股関節症の手術をしました。
その手術をしてくださった担当の先生の突然の訃報でした。
前触れのない突然の事だったとのこと。
思えば、このI先生でなかったら、今の父はいないかも?と思います。
信頼しておまかせして、今も、半年ごとの検診を欠かさない父でした。
素晴らしい先生でいらっしゃいました。
残念でなりませんが、心からご冥福をお祈りいたします。

それまで「脚が痛い。歩かれん。」が口癖だった父。
この人工股関節を入れることで、身体も心も本当に元気になりました。

 

今も、思い出すのは、この手術の為の診察に行った時の、先生の対応です。
まず、父の不安を、全部聞いてくださいました。
父は、入院中のこと、その後のこと、それまでのこと、不安がいっぱいだったと思います。
先生は、それを、時間がかかるにも関わらず全部聞いてくださいました。
そして、最後におっしゃったのは、
「それでも、自分で治したい!自分で元気になりたい!と思われるなら、
手術は私に任せてください。
でも、治すのはご自身ですよ。」

 

父は、「お願いします。」と言っていました。
私も、口を酸っぱくして、言ってました。
「手術しても、治らんよ!骨を金具に変えるだけじゃもん。
動かすのは自分の筋肉。筋肉は変えられんのよ。」
でも、メスを入れる先生の言葉は、やはり最高に響いたようです。

手術後も、素晴らしい理学療法士の方々に恵まれ、リハビリをこなし、
結構な、優等生的な患者だったのではないかと思います。

 

食事も、病院の食事以外を口にしなかったことで、体重も落ちて血圧も安定。
超健康体にしていただきました。

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約2ヶ月後に、スポーツクラブオアシスにも復帰し、今も元氣に通っております。
先日も、新幹線やサンダーバードを乗り継いで、母と2人で金沢の孫に逢いに行けるほどの元氣ぶりです。

本当にありがたく、先生にはいくら感謝しても足りないほどです。

 

先生のお言葉を思い出し、自分にもう一度言い聞かせています。
相手のことを知ること。
相手に寄り添うこと。
それも、とてもシンプルに。
自分の出来得る事は決まっていて、それを自分がわかっていること。
その上で、謙虚に、でも1つ1つ自信を持って伝える。

それを普通に自然になさっていたI先生。
本当にありがとうございました。
まだ、信じられない氣持ちと、あまりに残念な氣持ちが入り混じっております。
ただただ、心からご冥福をお祈りいたします。

Hiromi