物心ついてから。
8月6日8時15分を、忘れた事はありません。
子供の頃から、ずっと特別な日として過ごしてきました。
私の育った広島の学校は、毎年8月6日は登校日でした。
その前後には「平和教育」なるもので原爆の恐ろしさ、戦争の怖さを学びました。
学んだというより、当時は教え込まれていたようにも思います。
広島の河には、水を求めてたくさんの焼け焦げた人たちが入っていった。と学びました。
そんな絵を見たり、そんな話をお聞きして、子供心にしっかりと焼き付いています。
今は、それでよかったと思っています。
たった72年前のことで。
今立っている、この場所で、起こったことですから。
誰が悪いかなんて、私にはわからないし、誰にも決められないと、私は思います。
でも、この場所で起こったことは、忘れてはいけないと思います。
自然災害とはまったく違う、人間が起こしたことですから。
それは、確かに広島の私達がやらなければいけないことだと思います。
大それたことではなくて、自分自身が忘れないこと。
でも、
広島の学校は8月6日の登校日を中止した。
様々な背景があることは想像できるが、子どもたちの伝える事をやめていいだろうか?
私は、伝えなければならないと思う。
私でさえも、8月9日11時2分は、意識していないと忘れてしまう事があります。
ものすごく申し訳ないし、情けないけど事実です。
広島の子どもたちが、8月6日8時15分を忘れてしまったら。恐ろしいです。
8月6日平和公園の慰霊碑に手を合わせました。
夜遅くなりましたが、たくさんの方が順番を待っておられました。
その列は切れること無く、少なくとも30〜40分は待ちます。
でも、その列を照らすライトもなく、足元が悪い感じでした。
高齢の方も多いので、もう少し配慮して差し上げたらどうだろうと感じました。
また、すてに、慰霊祭の後のテントを片付けるための作業が行われていました。
手を合わせておられる傍らで、クレーンが作業し、大きな音を出しているのはどうだろう?
慰霊祭だけが、8月6日ではなく一日を通して、たくさんの方が思いを寄せる日だと思います。
いろんなことが少しづつ重なって、さらに被爆者の方々が少なくなり、忘れられていく。
そんな危機感を感じます。
広島、長崎、忘れてはいけない日。
たくさんの命が奪われてしまった日。
私自身のためにも、
ここに書いておきます。
Hiromi