阪神大震災の日。
私は大阪に住んでいていて、モーニングエアロの担当日でした。
朝の目覚まし時計とともに、大きな揺れに見舞われました。
我が家は何事もありませんでしたが、スポーツクラブも電車も全てストップしました。
そしたら、急に高熱が出て、1日中布団に入ってしまうことになりました。
東日本大震災の日。
私は広島にいて、勤務先のクラブのテレビで、震災を知りました。
現実に起こっていることなのかと目を疑う光景に、心がどうかなってしまいそうでした。
でも、スポーツクラブも私の日常も、何も変わりませんでした。
広島土砂災害があった日。
夜中まで、私はパソコンを開いて仕事をしていました。
窓から稲妻が入り込んでくるような雷雨で、経験したことのない激しさでした。
朝起きてテレビで、土砂災害を知りました。
目と鼻の先の、いつも見ている土地が変わり果てていました。
それでも、関係のない土地での仕事はストップすることなく、日常でした。
阪神大震災の時も、
東日本大震災の時も、
何もしなかった自分に、自分自身が、少なからず違和感を感じていた。
だから、目の前で起こった広島土砂災害で、何かしたかった。
自分のためと、地元のために。だったと思う。
いざ、何か、って何をどうしていいのか全くわからなかった。
そういうものなんだと、実感した。
そんな中、いち早く「浩美ちゃん、大丈夫か?」って声をかけてくださったのが、
チームBTBの兄やんと、美香ちゃんでした。
「私は大丈夫です。でもどうしていいかわからん!!」
動き方を教えてもらって、動いてみた。
でも、結局、今できることは「土砂を撤去すること」のみ。
それさえも、やり方がわからんかった。
せめて、長靴を買い、軍手とマスクを持って、行ってみた。
この時、ボランティア活動の受け入れをしてくださったNPO法人広島HUGに出逢った。
真夏の炎天下、土砂災害の被害を受けられた方のお庭の土砂を手ですくい撤去する。
被害を受けられた方にもお会いすることなるし、被害を目の当たりにする。
まだ、行方不明者の捜索が続いている最中だった。
この経験は、私の中の、大きな変化に繋がった。
「気の毒に・・・」ではすまない現実のすごさ。
人間も自然の前では、ちっちゃな動物なんだという、不思議な感覚。
同じ種類の動物なんだから、助け合うのは当たり前、という自然な感覚。
ボランティアした仲間、地域の方々とも、動物同士の付き合いのような感覚。
とても大切なことだと感じた。
この自然な感覚は、その後、危機的状況を脱すると、徐々に消えていく。
いつ、また、このような災害が起こるかもしれないのに。
だったら、危機的状況でなくても、みんなが助け合えばいいんじゃないか?
何か、できるんじゃないか?
今度は土砂撤去ではないことで、できることがあるのではないか?
そんな思いから、NPO法人健康づくり推進機構BTBの支援を受けて、
神戸の健康チャリティーイベントを広島で開催すべく、動きはじめた。
あの、土砂撤去のボランティアを一緒にした仲間のNPO法人広島HUGさん。
ずっと一緒に踊っていた、そーらんの仲間。
お世話になっていたスポーツクラブの仲間。
私たちインストラクターで一緒に学んでいた仲間。
静岡は焼津、九州、大阪から駆けつけて来れた仲間。
みんなが集まってくださって、
本当に手作りのかき集めの「第1回健康チャリティーイベントin広島」が実現した。
そこから、「健康そーらん」「本氣そーらん」が生まれ、
神戸はじめ、仙台、九州でも踊ってくださっている。
BTBが進める防災カラダづくりの一環として、少しづつカタチを整えている。
神戸で行われる「命は宝 コミスタまつり」(主催:NPO法人健康づくり推進機構BTB)
今年は、広島からチームBTB広島のメンバー8人で駆けつける。
さらに、広島のダンスチームラブアートさんも、合流してくれる。
同じ気づきを持った仲間と、繋がりを深めるために。
こうして活動してくれる仲間が拡がっている。
広島での活動は、まだまだ幼い活動かもしれない。
それぞれが「できる人が。できる時に。できることをする。」活動をしている。
神戸に学びながら、活動を継続していきたい。
3月18日(日)命は宝コミスタ祭り お待ちしています。
一緒に、健康そーらんを踊りませんか?
一緒に、命は宝ってこと、感じませんか?
Hiromi